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大きめに作られた七部の袖が夜風を受け翻る。
普段着ている服より肌寒さを僅かに感じるが、この季節に冷える心配は要らない。
だが、どうしても気になることが一つ。
「どうも、むず痒い…」
草履という物が指の付け根を刺激して、痒みを訴えていた。
蝶は浴衣という服を譲ってもらったと言っていたが、この長身に見合った丈といい、私が破かぬよう考慮された裾といい、おそらく始めから私に着せる気だったのだろう。
本当にお節介な女だ。
まぁ、彼女のお陰で私の生活はかなり楽できているようなものなので文句は言わないが。
「待たせただろうか…」
自身を待っているであろう二人を思い出し、慣れない靴での歩行を少しばかり早めた。
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ウィル様リクエストのお中元、基、ナッ君の浴衣姿お披露目w
髪は軽く結ってます。
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遠く揺らぐ幻影に
眉を顰めるは彼の者の過去か未来か
胸に潜めるは少しばかりの狂気
落ちゆく苦悶の残響に
脳裏を掠めた記憶は虚偽か真理か
一寸先を霞めた現実は恐怖を生む
持って生まれた好奇心と激しい疼痛によって
伸ばされた爪先が掴んだもの
それは…夢か幻か…
[オマケ]